典型的な十種雲形

教育学部の屋上カメラでとらえた十種雲形のうち,代表的なものをご紹介します。

■巻 雲

雲の中では一番高いところにできる雲で,刷毛で白いペンキをのばしたように繊維状の細い雲が集まった形の雲になる。低気圧や温暖前線が近づいてくると最初に現れる。
巻雲
2013.12.05 オーロラのような巻雲

巻雲
2014.01.14 刷毛で描いたような見事な巻雲

巻雲
2014.03.04 羽毛状に広がる巻雲

巻雲
2014.03.12 羽毛状に広がる巻雲

巻層雲
2014.04.02 幻想的な感じの巻雲。

巻層雲
2014.08.30 空一面に大規模に広がる巻雲。

巻層雲
2014.10.29 空一面に広がる巻雲。

巻層雲
2014.11.24 夕日を浴びて金色に輝く巻雲。

巻層雲
2014.11.26 細かくちぎれた感じの巻雲。

■巻積雲

白色で陰影がなく、高積雲に比べると小さな運片が、白い碁石を敷き詰めたように群れをなすため「うろこ雲」や「いわし雲」と呼ばれる。形が崩れやすく、美しい姿を長くとどめるないので雲の貴重品とされる。
巻積雲
2014.02.26 下層に層雲があるため見えにくい

巻積雲
2014.03.12 やっぱり下層の雲で見えにくい

巻積雲
2014.05.04 GWの昼間に一瞬現れた巻積雲

巻積雲
2014.09.09 爽やかな秋風ととともに現れた巻積雲

巻積雲
2014.09.15 朝から秋空に広がった巻積雲

巻積雲
2014.10.30 巻雲から高層雲への変わり目に見られた巻積雲

■巻層雲

白いベール状で、薄く陰影のない雲が空の広い範囲を覆う。非常に薄く太陽光を透過する点が高層雲との違い。雲を構成する粒は氷の結晶で、空が何となく白っぽく、透明でない時はこの雲が空を覆っている場合が多い。
巻層雲
2014.01.14

巻層雲
2014.02.01 薄曇りで遠くに波状の雲が見える。

巻層雲
2014.03.12 波状の巻層雲。

巻層雲
2014.03.31 画面左に波状の巻層雲。

巻層雲
2014.04.02 細い波状の巻層雲。

■高積雲

小さな塊状の雲片が群れをなして、斑状や帯状の形をつくり、白色で一部灰色の陰影をもつ。寒気団の上部に暖気が接した際にできることが多く,小規模な大気波の影響で帯状や波紋状に発達して広がっていく。
高積雲
2013.12.16

高積雲
2014.01.23

高積雲
2014.02.23

高積雲
2014.09.17

高積雲
2014.11.30

■高層雲

空全体を一様に覆うが,太陽は雲を通してぼんやり見える。低気圧や前線が近づいている場合,巻雲や巻積雲に続いて出現する。高層雲が厚みを増して灰色が濃くなってくると,雲の下部が形を現し始め,乱層雲へと変わる。
高層雲
2013.12.17 白い雲が一様に全天を覆う

高層雲
2013.12.16 上空の風が強い時には波状雲となる。

■乱層雲

空全体を覆い,暑さや色にむらが少なく,暗灰色をした雲。高層雲とは異なり,太陽を覆い隠すとどこに太陽があるのかわからなくなる。低気圧や温暖前線が近づいている場合,高積雲に続いて現れ,本格的な雨や雪を降らせる。高層雲が厚みを増して灰色が濃くなってくると,雲の下部が形を現し始め,乱層雲へと変わる。
乱層雲
2013.12.11

乱層雲
乱層雲
乱層雲
2014.02.04 上3つ北から近づいてくる乱層雲

■層積雲

白色または灰色で,大きな塊が群れをなししてロール状,斑状,層状に集まった雲。雲塊の見かけの視直径が5°以上あることで高層雲と見分ける。秋から冬の朝に空一面に広がっていることが多い。
層積雲
2013.12.07

層積雲
2014.02.01 波状~畝状になることもある。

層積雲
2014.02.13 層積雲(灰色)と、その上の高層雲(白色)

層積雲
2014.04.03 もこもこと一見積雲のような層積雲

■層 雲

最も低い所に浮かび、灰色または白色で、層状あるいは霧状の雲。輪郭はぼやけていて、厚みや色は一様であることが多い。雨が上がった直後などに、地上付近や山の山腹・頂上付近、上空低いところなどに残るちぎれ雲も層雲である。
層雲
2013.12.20

層雲
2014.02.28 西条盆地が雲海となっていた。

層雲
2014.08.22 積乱雲による降雨の後発生した層雲。

層雲
2014.10.3 雨の次の日の明け方に発生した層雲。

■積 雲

日射によって地表が暖められることによる上昇気流で発生するため,晴れた日によく出現する雲。綿のような形をしており,上部はモコモコしているが,雲底は平たい。雲内部の雲粒の密度が高いため,日光があたった際に明暗がくっきり表れる。
積雲
2013.12.12

積雲
2014.7.28 回転しながら東から西へ移動する積雲(上層には巻雲が見える)

積雲
2014.10.7 台風一過の青空に広がる積雲。

■積乱雲

積乱雲
2014.7.19 16時から急速に発達し、18時からの3時間で100mmの降雨を観測(安宿)。

積乱雲
2014.7.20 日暮れ前に発達した積乱雲で上の方だけ太陽の光が当たっている(写真右側)。

積乱雲
2014.8.22 積乱雲の下ではいきなり真っ暗になり強い雨が降り始める。

■快 晴

高気圧に覆われて空に雲がほとんどない状態(空全体に対して1割以下)の状態。ちなみに雲の割合が2割以上8割以下の状態が“晴れ”である。
快 晴
2013.12.05

トップへ戻る